絵のこと2


これまでの僕の絵の変遷(?)について書きたいと思います。

前にも少し書きましたが現在の油絵のスタイルになるまで、いくつかスタイルを経て現在に至ってます。

最初はそれこそリハビリのような感じで絵を描き始めて、その時は知識も大してなかったのでひたすら色鉛筆で描いてました。そして手に入れたのがドイツ製の「油性色鉛筆」です。

その当時の絵がこんな感じ↓

普通の色鉛筆とはちょっと違う、少しベタッとした質感が僕に合っていたようで一定期間はひたすらこのスタイルで描いていました。アーティストとして初めてグループ展に出展したのもこの当時です。

この頃からよく「絵本みたい」と言われるようになり、僕のかわいい画風や世界観も確立してきました。かわいい画風は狙ってこうしていた訳ではなく、描くとこうなってしまうので僕の本質的なものだと思ってます。ちなみにこの当時からクジラは描いていたので(木が生えているクジラも)、既にそういった世界観は無意識にありました。

そして絵の具で描き始めて確立したのが、このようなカラフルなクジラ、動物のスタイルです。このクジラは最初の代表作「Blessing」という作品で、絵のバランスも良いことからしばらく僕のトレードマークとして活用してました。

今見ると多少粗もありますが、絵に勢いがあったのでそういった部分で当時活動が一気に広がったのは納得できます。このスタイルが出来てから壁画も描くようになりました。時間が経つにつれて色合いもこれよりも落ち着いたトーンに変化していき、壁画では今でもこのスタイルを活用してます。

その後、2020年頃から背景色のトーンも暗くなり少し重い雰囲気の画風に変わっていきました。カラフルな動物の雰囲気は残してますが、どこか内省的な作品をよく描くようになりました。ちょうどコロナが始まった頃だったので、自然と自分と向き合うような絵や社会に生きる弱い人たちを意識する作品が多くなりました。家を背負った目を瞑ったクジラや象を多く描き出したのもこの頃です。より作品のメッセージ性が強くなりました。

それから油絵で描くようになり、現在のようなスタイルになりました。最近ではキャンバスから和紙に描くようにもなり、作品の絵肌や質感にもこだわるようになりました。より深く良い絵を描けるように探求する日々です。きっとまだまだ変化していくと思います。

また次回のブログをお楽しみに。


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